私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
「もうそろそろお父さん帰って来るけど、あっくん会って帰る?」
お兄ちゃん達がアツの事を認めてくれた様で、楽しい時間が流れていた中、お母さんの一言で私達4兄妹は、一瞬みんな黙り込んだ。
「ヤバイっ!アツ、父さん帰って来る前に帰れ!」
「今帰ってきたらマズいな?」
「ゆうの友達だって事にするしかないだろ?」
3人の会話に、キョトンとするアツ。
でも本当にヤバイ。
「お父さんはヤバイよっ!絶対反対される。」
昔から、私が男の子の名前を言うだけで怒っちゃうくらいなんだから。
お兄ちゃん達には、“彼女連れて来いよ〜”なんて笑っていうくせに・・・。
「とにかく、父さんには俺らがアツの事、誉めまくって認めさせるから。それまでは会わねー方がいい。」
「マジ、コナミに対しては有り得ないくらい過保護だから。」
びひらすとかそんなんじゃなくて、本当にそうなんだ。
「そうね・・・あっくん、おばさんもそれとなくコナミに彼氏が出来た事言っておくから・・・今日はまだ会わない方がいいわ。」
「えっ?・・・はぁ。」
未だ不思議な顔をするアツ。
こんな事している場合じゃないっ!!
「アツ、帰ろう!!マジ大変な事になるからっ!」
みんなが急かしてアツを玄関まで送り出す。
「コナミ、外まで見送ってくるね。」
「チューなんてすんなよ?そんなん見られたら完璧アウトだぞ?」
「しっしないよっ!!」
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