私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜



薬局とスーパーに寄ってから向かったアツのお家。



合い鍵を使って部屋に入ると、珍しく制服がベッドの下に脱ぎ捨てられている。



相当しんどかったんだろうなぁ。



ベッドに潜り込むアツのオデコに手を当ててみると、やっぱり熱くて、苦しそうな表情で眠ってる。



冷却シートをオデコに貼って、起こさない様に静かにキッチンでお粥を作る。





「・・・コナミ?帰って来た?」



部屋から聞こえたアツの声は、ガラガラで、弱々しい。



「アツ、起きたの?もうすぐお粥出来るから待っててね。」


キッチンから顔を出してベッドで横になるアツに声をかけると、私に向かって手を伸ばす。



「こっち来て?」



たまにしか聞けないお願い調。



元気な時なら、間違いなく“こっち来い”だろうな。




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