私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜



「寒くない?ご飯食べたら、薬飲んで、熱計ってね?あっ後着替えもしないとね。」



ベッドの脇に腰をかけると、甘える様に手を握るアツ。



「今日、アイツ何か言って来た?」



ドキッとしてしまう質問。



でも私の口からとっさに出た言葉は、



「大丈夫だよ。会ってないから・・・」



嘘ついちゃった・・・



絶対にバレてしまう様な嘘。



フツフツと湧き上がる罪悪感。



でも、今日は何にも考えないでゆっくり休んでほしい。



余計な心配をかけたくない。



ごめんね・・・。






「・・・腹減った。」



「ちょっと待っててね!」




お粥をアツの口に運ぶと、可愛く口を開ける。



「おいしい?」



「・・・ん。あーん」



かわいいなぁ。



いっつもこんなだったらいいのに。



なんて・・・早く元気になってもらわなきゃ困る。



私ひとりじゃ、佐山くんの対処出来ないよ。




.
< 236 / 488 >

この作品をシェア

pagetop