私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
「とにかくお前はもうアイツに関わるな。俺がなんとかするから。」
呆れた口調と、私の事をバカだなぁって痛感している様なそんな目。
それでも、頷いてしまう私の心はちょっぴり喜んでいる。
だってこんな面倒な事、アツは絶対に関わらないタイプ。
佐山くんが何を言っても、きっとスルッと交わして相手にしない様な。
でも今回は、最初からどこかアツらしくなかった。
怒るのも、偉そうなのも、いつもと同じなんだけど、その中に普段の冷静さが欠けてしまっている様に感じる。
まだ体調だって本調子じゃないのに、学校に行くと言ってきかなかったのは、アツなりの守り方なのかもしれない。
私が自分で何とか出来ない事は分かっているだろうし、何よりそんな事を絶対に許してくれない。
「俺から離れるなよ。」
その言葉が、1人で行動するなという意味でも、
私には、
誰にも渡さない。
そう強く、言われている様に感じる。
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