私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜



食堂を出て、教室に戻る為に階段を上る。




私とアツの後ろにはなぜか佐山くんがついてくる。



「なぁ成沢、今日ホントにデートしない?」



「しねぇよ。」



私が答えるより先に、アツの低い声が飛ぶ。



イライラしてるのも、まだ体がしんどいのも分かる。



何とかしなきゃ・・・そう思っても、どうしたらいいのか分からない。



「ねぇアツ、一度ちゃんと3人で話しない?このままじゃ、キリないよ。」



私の言葉にアツは苛立った様に佐山くんに振り返った。



「お前の目的って何?俺に恨みあんなら回りくどい事しないでハッキリ言えよ。コイツを巻き込むな。」



「巻き込む?何それ?」



クスッと笑って答えた佐山くんは、とぼけているのか、本当に分からないのか、どっちにも取れる様な態度で首を傾げた。





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