私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
――パチーン
私の行動にそこにいたみんなが静止する。
でもそんなのお構いなしに、私はポコポコと何度も何度も・・・
佐山くんを殴った。
「おいっ成沢、何やってんだ!!」
「コナミやめろっ!!」
ムカツク。
悔しい。
もちろん、すぐに止められたけど、完全にプッツン切れていた。
「私もアツと一緒に処分して下さい!!」
アツが学校に来られないなら、私も行かない。
佐山くんの思う様にはさせない。
睨みつける私に、佐山くんは少しだけ表情を崩した。
先生達が頭を抱え、アツが呆れた様にため息をこぼす。
「何があったんだ?事情を話すまで、今日は帰れないぞ?親呼ぶか?」
「・・・あの・・・えっと・・・」
何て言えばいい?
事情を話したって、ちょっとしたケンカに腹を立てたアツが悪い。
きっとそう思われる。
悔しくて、悲しくて、情けなくて・・・
泣き出してしまいそう。
「殴られてません。」
ずっと黙ったままだった佐山くんが口にしたのは、意外な言葉。
.