私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
あまりにも真剣なアツの顔。
私の事を、すごく大切に思ってくれている。
嬉しすぎて、今すぐにでも、ギュッと抱きしめたい。
「俺、成沢の事、本気で好きだった。でも、倉橋と付き合ってるって知った時、前カノの事もあって、何でよりによって倉橋なんだよって・・・別の感情が混ざって・・・。無理だって気付いてたけど、どうしても好きで、こんなやり方しかできなかった。・・・ごめん。」
私とアツをまっすぐ見て、佐山くんは頭を下げた。
やっと本音を見せてくれた最後の告白。
ちゃんと伝わった。
「好きになってくれて、ありがとう。気持ちに応えられなくて、ごめんね。」
私はアツが好き。
これは、もう変える事なんて出来ない。
「もう諦めるから、安心しろよ。」
そう言ってアツに笑いかけた佐山くんの顔はどこかスッキリしていて、何だかほっとした。
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