私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
30秒以内って言ったのに、アツは私の前に座り込んだ。
そして突然の包容。
「ちょっと、何やってんのよ?時間ないよ!本当に帰るよ?」
ギュッと力いっぱい抱きしめられて、意味は分かんないけど、私の怒りは静まっていく。
「寝坊してごめん。帰らないで?」
体を離して真っ直ぐ私を見つめるきれいな瞳。
吸い寄せられる様に重なる唇。
「いいよ。許してあげる。」
やっぱりアツには甘いよなぁ。
たったこれだけの事で、すっかり機嫌もなおっちゃうんだもん。
「アツ〜っ!ねっねっ、このワンピ可愛い?この前買ったの!どう?どう?」
この日の為に初めてのお給料で買ったワンピース。
80年代風のちょっとレトロなデザインで、お店で見つけた時にコレだって一目惚れしたんだぁ〜。
くるっと回ってポーズをとる私に、
「なんか・・・ダサくねぇ?」
「えっ?」
ダ・サ・イ??
がーーーん。
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