私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
何にも喋んないまま、私は1人で携帯をいじる。
「おいっ!」
「んー?」
返事はするけど、顔は向けない。
どう?どう?失礼でしょ?
ムカつくでしょ??
「おいっ!」
次の瞬間、簡単に奪われた私の携帯。
「ちょっと返してよっ!」
睨む私と、無表情の倉橋。
「お前、小悪魔気取りかも知んねーけど、全然間違ってるから。考えてる事、バレバレ。」
うっ。早くも作戦失敗!?
敵は倉橋。
やっぱこんな作戦じゃダメかぁ…
「俺お前と別れねーよ?」
ってちょっと真剣な顔で言われて、ドキッと波打つ心臓。
思わず先に目を逸らしてしまった。
「倉橋、モテるじゃんっ!彼女が欲しいなら、他にいっぱいいるでしょ?何で私なのよ?」
このままじゃユミの言った通り、負けてしまう。
この勝負、絶対に負ける訳にはいかないのにーっ!!
「お前・・・本当にバカだな。」
「だったら、バカなんて相手にしなければいいでしょ?」
ケンカは熱くなった方が負ける・・・
余裕を見せなきゃ!
次の作戦を考えてはみるけど、なかなかいい案が浮かばない・・・
あぁー私って本当にバカ??
こんなアッサリ見破られる様な作戦ひとつで、コイツに挑もうなんて・・・
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