私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜



アツはね、目を逸らさなかった。



まっすぐ私の目を見て、こう言ったんだ。




「するわけねぇだろ。お前いんのに、浮気なんかするかよ。」




やっぱり私のただの勘違いだったの?


その言葉、本当に信じていいの?



モヤモヤしていた気持ちは、晴れないまま。



ボロボロ流れる涙も止まらない。




「アツ・・・嘘ついてない?私に何か隠してる事、あるよね?」


しばらくの沈黙の後、



目を合わせたまま、アツは小さく頷いた。




「・・・な、に・・・?」


聞きたいけど、聞きたくない。



知りたいけど、知りたくない。




「今は、言えない。」



どう言う事?


私の両手を握りしめて、唇を結ぶアツの険しい顔を見て、



胸の奥がズキズキと痛んだ。




「そんなの・・・分かんないよ。いつなら話せるの?何を隠してるの?ねぇ、私達どうなっちゃうの?」


今、何が起こってるの?



私達、うまくいってたよね?



そうだよね?




.
< 350 / 488 >

この作品をシェア

pagetop