私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
気持ちの変化
〜♪〜♪〜♪
眠りを妨げる、明るいメロディー。
寝不足を解消しようと、ベッドに潜り込んだのは、夜8時。
頭から布団を被って、なるべく聞こえないように頑張ってみる。
やっと止まったと思ったら再び鳴り出すメロディー。
「もう〜っうるさいっ!!」
ベッドの横のサイドボードに手を伸ばし、それを掴むと、そのまま布団の中で耳に当てた。
「・・・もしもし。」
『さっさと出ろよ。』
確認しないまま出た電話からは、普段あまりかかってくる相手ではない声が聞こえた。
寝起きで働かない頭。
んー・・・?
「・・・誰?」
『寝ぼけてんのか?俺だよ!』
俺?
「どちらの俺ですか?」
荒手のサギ?
時間を確認しようと体を起こして、時計を見ると、もうすぐ11時30分を指そうとしている所。
3時間ちょっとしか寝れてない・・・。
『お前、彼氏の声も分かんねーのかよ?』
彼氏?
私、彼氏なんかいたっけ・・・?
少しずつハッキリしていく思考。
「くっ倉橋!?」
『おっ正解!!』
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