私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
こみ上げそうになった涙を隠す様に窓の外に目をやった。
想いが・・・通じたんだって思った。
アツ・・・
アツ・・・
歩道を歩くアツの姿が私の目に飛び込んできて、胸がドキドキした。
でも次の瞬間には、ドキドキは、ドクドクに変わってしまった。
アツの隣を歩く見知らぬ女の子。
多分、あの時の子だと思う。
「ゴホッゴホッゴホッ・・・はぁっ」
「コナンちゃん、どうした?大丈夫?」
「ちょっと・・・むせちゃって・・・ゲホッ・・・大丈夫です。」
息が苦しい。
涙が出てしまいそう。
そうだよね・・・
もうアツの隣にいるのは、私じゃないんだ。
アツはもう、知らない誰かと、新しい恋を、スタートさせたんだ・・・。
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