私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
夏休みが終わって少し経った頃だった。
自分の中でやっと落ち着いてきたと思っていた問題が、再びフタを開けた。
ユミと別れて一人で歩く放課後の帰り道。
途中の公園の入り口に一人の男の姿。
タバコを吸って、こっちをじっと見ている。
何となく気持ち悪くなって、早足で通り過ぎ様とした時、
「成沢!」
「えっ?」
呼ばれた名前に振り返る。
見覚えのある顔。
「・・・竹内くん?」
「おっ覚えてんじゃん!」
中学の時、同じクラスだった。
人見知りしない私だけど、あまり話した事はなかった。
その理由は、いつもアツと一緒だったから。
アツの事が大嫌いだった当時は、“なるべく関わらない”が私のモットーだった。
アツと二人、学年では結構目立つ存在だった。
「え〜っ久しぶりだね〜!元気だった?」
「まぁな。ちょっと、話せるか?」
断ろうと思えば、断れたのかもしれない。
でも、突然現れた竹内くんが、私にする話と言えば、
きっとアツの事だ・・・。
私は、断らなかった。
ううん。断れなかった。
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