私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜



モデルルームの様な、生活感を一切感じられない綺麗な部屋。




「何か飲む?」



「いや、いい。」



リビングのソファに座ると、翔子は俺の隣に腰を下ろした。



「篤貴から連絡くれるなんて、嬉しい。」



絡みつく腕を解いて、俺は翔子に頭を下げた。



「頼む。もう終わりにしてくれ。」



そして、ズボンのポケットから封筒を出した。



「30万入ってる。足りないなら言ってくれ。」



翔子は、クスリと笑ってこう言った。



「この家見て分かるよね?私、お金には困ってないの。」




たまらなく、逃げ出したい衝動にかられた。



コイツから、逃げたい。



コナミの所に、帰りたい。




.
< 399 / 488 >

この作品をシェア

pagetop