私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
朝いつもの時間に家を出る。
家の前には、大きなあくびをする倉橋の姿。
昨日の電話のせいかな?
顔を見ただけで、ドキドキするのは・・・
「・・・おはよ。」
ゆっくり近づくと、倉橋は何も言わないまま私のカバンを取って、自転車のカゴにいれた。
「早く乗れよ。遅刻すんだろ。」
いつもの偉そうな倉橋。
昨日私の事、“ヤバいくらい好き”って言ったのは、本当にコイツ?
昨日と違ってゆっくり走り出した自転車。
何だか心地良くて、不思議な気持ち。
だって、ちっとも嫌じゃないんだもん。
倉橋の背中が近くて、その背中がすごく大きくて、倉橋に“男”を感じてる。
ドキドキが激しくなって、
嬉しいとか、恥ずかしいとか、
倉橋相手に緊張とかしちゃってるし・・・。
「倉橋・・・昨日あれからちゃんと寝た?」
あくびばかりしている倉橋。
もしかしたら、倉橋も私みたいに眠れなかったのかな?って思ったのに、返ってきた答えは、
「爆睡。」
やっぱり、倉橋に限ってそんな事ないよね・・・。
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