私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
俺の体は壁を伝ってズルズルと崩れ落ちた。
頭の中から離れなかったコナミの泣き顔が、
今また、俺の頭にハッキリと映し出される。
「翔子、呼べよっ!」
タケが真希に携帯を投げつけると、真希は泣きながら翔子に電話をかけた。
来るはずない。
来れるはずない。
そう思っていたのに、真希が電話を切った後、翔子は俺達の前に姿を現した。
部屋に入って、揃ったメンツを見て、翔子はすぐに状況を理解した。
「ふ〜ん。真希、話しちゃったんだ?」
悪びれる事なく放たれた言葉。
「てめぇーナメたマネしてんじゃねーよ!!」
ドンッと言う鈍い音に、俯いていた顔を上げると、翔子の胸ぐらを掴んで、壁に押し付けるタケの姿と、怯む事なく睨み返す翔子の姿。
「・・・タケ、やめろ。」
「でも・・・」
「いいから離せよっ!!」
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