私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
「コナン、倉橋の事もういいの?」
―ドキン
最近、私達の間で話題に出る事のなかった名前。
もう私には、関係ないはずの名前。
「何いきなり?どうしたの?」
「昨日ナルから倉橋も就職決まったって聞いたからさ。卒業までもうそんなないし、アンタ何にも話してくれないし、このままでいいのかなぁ〜って思って。」
アツ、就職決まったんだ?
私は何にも知らない。
もうアツの事は何にも分かんない。
それが当たり前でそれでいいんだ・・・。
「倉橋と私はとーっくの昔に終わってんだよ?いいに決まってんじゃん!!」
卒業して、会わなくなれば、きっともう考える事もなくなる。
もうさ、そういうキッカケを待つしかないんだよ。
「“倉橋”かぁ〜。何でそんな意地はんの?アンタ超ー不自然。」
「別に意地なんか・・・」
「嘘だ!アンタこのまま卒業したら一生後悔するよ?」
後悔?
そんなの、もう数え切れないくらいしたよ。
「私、邪魔するからね!」
「へっ?」
怒ったような顔をして、私の両頬を片手で掴む。
「い・・たひんれすけろ」
「私、アンタが必死に誤魔化そうとしてるの、これから見て見ぬフリするのやめるからね!」
ユミの目を見れば、それが冗談なんかじゃない事が分かる。
ヤバイ。ヤバすぎる。
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