私は彼氏がキライです!?〜ｸﾗｽﾒｲﾄとLOVEﾊﾞﾄﾙ〜

ギュッと手を繋いで歩き出す。



時々アツの顔を見上げると、私の視線に気付いてアツも私を見てくれる。



そして二人で照れ笑い。



「今日、何時に帰るって言って来た？」

「今日はユミのお家に泊まるって言ってる。」


「ふ〜ん。水原ん家、泊まるの？」



意地悪な笑顔。


変わってない。



「泊まるよ〜。もしくは、自分の家に帰るっ!!」



素直じゃない私も相変わらずだ。




「･･･俺ん家、連れて帰ってい？」



ボソッと私を見ないまま呟くアツ。



顔を覗き込んでも、目を合わせようとしない。



照れてる？緊張してる？



「うん!!アツのお家に泊まるっ!!」



平気なフリをして言ったけど、本当は私もすごく緊張してる。


でも、アツと一緒にいたい。



離れたくない。



「コナミ･･･ありがとな？」



何に対してのありがとうなのか、一瞬考えちゃったけど、その言葉以上のたくさんの意味が込められている様な気がした。




「私もありがとう。」



“ごめんね”より、“ありがとう”がいい。



それで伝わる想いがあるんだよね。




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