私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
「腹へってない?」
「うん。別に平気。」
「・・・そっか。」
「うん。」
「あっテレビでも見るか?」
「ううん。いらない。」
「あ・・そう。」
急にソワソワと落ち着かないアツ。
私の頭を撫でたり、変な咳払いを繰り返したり・・・
「どうしたの?」
「・・・ん?別に。」
とは言うものの、おもむろに立ち上がって、冷蔵庫を覗いたかと思うとすぐに戻って来て、私から離れた所に座った。
その行動の意味が全く分からない。
ちょっとでも触れていたいのに、なんで離れちゃうの?
「アツ?」
「・・・抱いていい?」
ドキンっと心臓が脈打って、ものすごい勢いで全身に血液が流れ出すような感覚。
断る理由なんてない。
だって私もそうして欲しいから。
コクンと頷くと、アツが私の手を引いて、ベッドに寝かせた。
上から見下ろされて、恥ずかしくて目を逸らしてしまう。
ゆっくり近づく唇が一瞬だけ触れると、そのまま触れるか触れないかの距離でアツが呟いた。
「すげー緊張する。」
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