私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
遠慮がちに触れるアツの手が、微かに震えている。
ドキドキが止まらない。
ふと何か冷たい感触に目を開けると、アツの首につけられているネックレスが目に入った。
「・・・コレ」
クリスマスに私があげたペアのネックレス。
ずっとつけてくれてたの?
アツは私の首に触れて寂しそうに笑った。
「お前、捨てちゃった?」
私は首を横に振る。
捨てれなかった。
目にするのは辛かったのに、どうしても捨てられなかった。
「このネックレスも、アツに貰った指輪も、オルゴールも、この部屋の鍵も、全部持ってるよ・・・」
また流れ出した涙に、アツが優しいキスをくれる。
離れている間も、アツは私を忘れないでいてくれた。
私の気配の残るこの部屋で、私のあげたネックレスを身につけて、ずっと私を想ってくれていたんだ。
きっとすごく辛い事なのに・・・
「アツ・・・もう離れないで?ずっと一緒にいて?」
「・・・当たり前。もう絶対離さない。」
アツの温度も、匂いも、重さも、優しさもちゃんと覚えてる。
焦る気持ちを抑えながら、ゆっくり愛し合う。
全身が溶け出して、本当にひとつになれる様な幸せな感覚。
アツは私をいたわる様に、優しく優しく抱いてくれた。
.