私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜



そんな私とは反対に、アツは嬉しそうな顔をして、私を抱きしめ、首もとに顔を埋める。



「良かった。別れてる間の事なんて、俺にどーこーいう権利ないけど、やっぱ嫌だ。お前は俺のだからな。絶対誰にもやらない。もう二度と・・・離してやらないっ・・・」



首にかかる熱い息に、全身がゾクリとする。



幸せなはずの時間に、突然訪れる不安な気持ちは、私達が離れていた時間をどうしても忘れる事なんて出来ないから・・・



まだ信じらんない気持ちが強いから。



痛いくらいに抱きしめるアツの腕が、不安がってる。



「ねぇアツ、顔見せて?」



私より先に泣き出しちゃうなんて、



・・・かわいい。



アツの涙を指でなぞる。




「大好き。もう離れないから。」



鼻をすすりながら、照れたように笑うアツが、私の顔に触れる。



そして・・・



「コナミ・・・愛してる。世界で一番お前の事、愛してるから。」




“愛してる”



心の中で何度も言った事のある言葉。



口に出して伝えた事のない言葉。



初めて言われた“愛してる”



嬉しくて、幸せで、涙が溢れる。



「私も愛してる。・・・アツ・・・っ愛してるっ・・・愛してるよぉ・・・」




.
< 460 / 488 >

この作品をシェア

pagetop