私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
「コナミはどうなんだ?」
いつも顔を合わせている私でさえ、思わず目を逸らしたくなるくらい、お父さんの目は厳しかった。
「・・・コナミは、アツの事が好き。ずっと一緒にいたい。アツはコナミの事、本当に大事にしてくれてるよ?コナミにとって、特別な人だから、お父さんにも認めてもらいたい。」
複雑そうな表情で、私とアツの顔を交互に見る。
「将来の事まで考えられる程、ふたりは大人じゃない。今の気持ちを持ち続ける事は、決して簡単ではないんだぞ?」
別に今すぐ結婚したいって言ってる訳じゃないのに、そんな雰囲気が漂う会話。
それでもアツは言ってくれた。
「確かに俺達はまだ子供で、自分達が思っている以上に、大変な事はたくさんあると思います。それでも俺は、彼女と一緒にいたいです。今すぐには無理だけど、いずれは結婚も、現実のものとして、真剣に考えています。気持ちが変わらない自信もあります。」
今日のアツ・・・本当にカッコイイ。
私はアツの横顔から目が離せなかった。
私、多分一生、この人に着いて行く。
今までに感じた事のない様な不思議な感覚。
好きっていう以上の気持ちや、
ただ一緒いたいだけじゃな想いなら今までだって何度も感じた事はあったけど、
自分の一部の様な・・・
決して触れる事の出来ないはずの星を掴んだ様な・・・
奇跡以上の現実が、今、私の目の前にある様な気がした。
「お父さん・・・コナミ、アツがいないと生きていけない。もう二度と、誰かをこんな風に想う事は出来ないと思う。」
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