私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜



倉橋は本当にジェットコースターは平気だったみたい。



運良く1番前に座れて、落ちる瞬間に、二人で手を上げた。


隣から聞こえてくる、“わっはっはー”って笑い声が、なんか可愛かった。






売店で、焼きそばとポテトとジュースを買ってくれて、ベンチに座って二人で食べた。



自然に手を繋ぐ様になって、ドキドキは相変わらずだけど、全然イヤじゃなかった。





「結局、5つしか乗れなかったねぇ。でも遊園地、超ー楽しかったよね!今度、学校サボって平日に来ちゃおっか?」



日が傾いて、私は大満足で出口に向かう。




「おいっどこ行くんだよ?」


「えっ?まだ遊び足りない?お腹すいたし、何か食べて帰ろ?」




グイッと私の手を引いて、倉橋はまた出口とは反対方向に歩いて行く。




向かった先は・・・



「観覧車は乗って帰らないとな?」



何となく避けたかった乗り物。



密室で、二人きりで、逃げられない。




でも、断れない。




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