私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
黄色いゴンドラに乗って、15分間の二人だけの空間。
私は緊張して、まだ全然地上に近い場所で外ばかり見ていた。
夕方の遊園地は明るくて、きれいな夜景もない。
何を話せばいいのか、ホントに分かんないよ・・・
「なぁ・・・こっち座る?」
向かい合って座っていたのに、倉橋が突然そんな事を言い出した。
ポンポンって自分の隣の空いた空間を叩いて、私を呼ぶ。
「いっいいよ。私はこっちで。」
「あっそ。じゃあ俺が行く。」
えぇーーっもういいってぇ〜っ!!
グラッとゴンドラが揺れて、あっという間に近くなった私達の距離。
ドキドキドキドキ・・・
「あれ見てみろよ!」
「えっ?」
いつの間にか頂上で、倉橋の指す指の先には、オレンジ色の太陽が、ビルの間にゆっくりと落ちていく。
「・・・うわっ・・・すごい・・・」
「この高さからは、なかなか見れねーよな?」
すぐ耳の隣で聞こえた倉橋の声に、ビックリして、思わず振り返ってしまった。
ちっ近い!!
「何だよ?」
「なっ何が?」
キョロキョロと目を泳がせる私とは反対に、倉橋は私の目を真っ直ぐ見てくる。
どうしよう・・・。
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