私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜



遊園地を後にした私達は、地元の駅の近くのお店でパスタを食べた。




キスの話には、当然お互い触れなくて、私のオススメの韓国ドラマの話をしていた・・・と思う。



あんまり記憶がない。





倉橋は今日も家まで送ってくれるみたいで、


でも今日は自転車じゃなくて、


暗くなった道を並んで歩く。




「・・・ほら。」



差し出された手をためらいながら握ってみる。



お互いの緊張が伝わる。





「倉橋、今日はありがとね。けっこう楽しかった。」


「ふっ何だよけっこうって?」



家の前でバイバイする時、すっごく切なくなっちゃった。



まだ一緒にいたい・・・


離れたくない・・・




これって恋だよね?


こんなの初めてだよ。




倉橋、好き。



大好き。






少しだけ不自然だったけど、


でも気持ちは一緒だったよね?


キスしたいって。




優しい、軽いキスを残して、倉橋は帰って行った。



胸の奥がキューってなって、何だか涙がでそうだった。




.
< 71 / 488 >

この作品をシェア

pagetop