私は彼氏がキライです!?〜クラスメイトとLOVEバトル〜
突然の告白
「コナンちゃんっ!」
放課後、下駄箱で名前を呼ばれて振り返ると、隣のクラスのマナミちゃん。
「どうしたの?」
「聞きたい事があるんだけど・・・あの・・・」
こう言う時は、何を聞かれるのか、だいたい予想がつく。
「倉橋くんと付き合ってないって本当?」
やっぱりね。
何故だか知らないけど、私とアイツが“付き合ってる”って思っちゃってる子が多い・・・。
あ〜ぁ。マナミちゃん、かわいいのに、何であんなヤツがいいのかなぁ?
「付き合ってないよ!」
笑って答えると、不安そうだった彼女の顔がパァっと明るくなる。
恋してんだなぁ。
羨ましい・・・。
「アイツ、最悪に嫌なヤツだから、あんまお勧めは出来ないけど、頑張ってね!」
“ありがとうっ”ってかわいい笑顔を残して、走り去っていく後ろ姿を、ぼぉーっと見送っていると、
ガツンと頭に衝撃。
「痛ったぁーっ!!」
「嫌なヤツで悪かったな?」
私の頭に肘を乗せて、無表情のまま見下ろすのは、
・・・倉橋。
「本当の事じゃんっ!つーか、アンタあんまり私に話かけないでくれる?変な噂たてられて、超ー迷惑っ!だいたいアンタだって嫌でしょ?」
勢い良く払いのけて、歩き出した時、ぐいっと掴まれた私の腕。
「・・・何よ?」
「話がある。」
「えっ?ちょっちょっと・・・」
私の抵抗は無視され、無言のまま私の腕を引いて、倉橋は歩き出した。
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