文の幸福

「じゃ、今欲しいものあるの?」

「ううん、普段、学校と図書館と部活だから、あまりお金使わないけど、友達がデートはお金使うっていつも言ってたから・・・。
仁とデートするかもって期待しながら準備しようと思って。
・・・もしかして、私ヤバい奴になってる?」

「全然ヤバくないし、嬉しいよ!なんでヤバいとか思うんだ?」

「友達によく、ヤバい奴って言われるから。
仁に白状してドキドキしてる。
ヤバい奴って思われたかと思って。」

「何度も言うけどヤバくない!それよりも嬉しすぎ。キスしていい?」

「・・・ダメ。」

「なんで!?」

「みんなに見えるから恥ずかしい。
・・・それに連絡先、私も交換したい。」

仁はハっとした顔でそそくさと携帯を出してきた。

仁さん質問で言ってた連絡先、忘れてたわね。

物忘れ早いなーと思いながら、電話とラインを交換した。

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