文の幸福
すると、後ろから腰に手がまわる!

ゲッと後ろを振り返ると、仁がいた。ホッ、、

「おい、他行け」

仁からツンツン頭に視線を戻すと、すでにいない。はや!

「文、何飲んでんの?」

「オレンジ味のお酒!美味しいよ?仁、一口いる?」

私の首元に顔をうずめている仁にグラスを向けると、ストローからチューっと飲んだ。

「・・・スクリュードライバー、文飲めるの?」

「初めて!結構美味しい。」

「何杯目?」

「一杯目。」

仁は首に顔をうずめて話すから、聞こえやすい。

ふと、静香と陽子をみると、目を見開いたままコッチをみてる。

「「マジか・・・」」

ときっと二人は言っているが、聞こえない。

静香と陽子が近づいてきて、

「仁、あんた、マジだったのね」

「超―マジだ。  くだらないこと吹き込むじゃねーぞ。」

「・・・」無言の静香と陽子

「あ?」

< 155 / 225 >

この作品をシェア

pagetop