文の幸福

気合をいれて、仁の待っているカウンターに向かうと、二人が仁に話しかけている。胸がギュっとする。

思わず立ち止まってしまう。

行け!文!GO!文!と自分を叱咤するけど、足が動かない。

心臓のズキズキも強くなり、頭の中もフワフワしてきた。

すると、一人が仁の腕に手を回した。

正直、“ガーン”って効果音って実際ないと思ってたが、実際“ガーン”。

仁はコッチに気が付き、彼女の腕を振り払い、コッチに向かってくる、

私は足が動かない。

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