文の幸福

頭をかかえ色々考えながら、静香にラインする。

“文がつぶれた、親に連絡した方がいい?”

“今日、泊りって言ってたから、大丈夫よ”

“文が、中二の時傷害事件起こしたって、知ってんのか?”

“うん、超―ウケた”

ウケた?酔ってんのか?

でも、静香も知ってんだ。マジかー。

途方に暮れながら、文を見る。

紫のキャミソールに、革のタイトなミニスカート、極めつけの網タイツ。ピン

ヒールなんて履いたら、ちょっとした女王様だ。

よく似合ってた。

< 164 / 225 >

この作品をシェア

pagetop