文の幸福
「それがゆとりなのか?金持ちのボンクラか?」
「オレもそう思ってた。だが何かが違うんだ、
肩書だけ見れば、素直なボンクラなんだが、生活費を一切請求した事がない。
大学の費用も黙ってたら、自分で出しそうだから一括でこっちから大学に振り込んだ。」
「さすがに捕まった時は連絡きたんだろ?」
「それが、なかったんだよ、未成年だから警察から連絡が来たが、オレに連絡くるまで、三日間だんまりだったらしい。」
「へー、欲が無いと言うか、義、お前嫌われてるのか?」
「・・わからん。普通の会話もするし、コッチの体調なんかも聞いてくるんだ、
こんな言い方は変だが、仁からの愛情は感じるが、請求が無い。
これって変だよな?」
「・・わからん。十分すぎる良い息子だ。で?今回との関係は?」