文の幸福
「でだな、仁は他人に関しての見下し方は半端じゃない、例え相手が大物政治家であっても財閥であっても。
それが、絶世の美女でも同じだ。
女遊びは激しかったが、その女達も聞いた話だと、使い捨てもいいところだ。
そんな、仁が今執着しているのが“市川 文”だ。」
「・・仁が信用しているのか?」
「わからんが、知り合いに聞いたところ“溺愛”らしい。」
「溺愛?!なんじゃそりゃ!お前の話とかけ離れすぎて、わけわからなくなってきぞ?」
「そうなんだ、傲慢なあいつが“溺愛”って言われても、正直コッチも動揺してる」
「はー、仁にその事きいたのか?」
「コレもまだだ、色々行動にでる前にお前に話きいて欲しくてな。」
「そうか、で?結局お前はどうしたいんだ?」