文の幸福
16
・文side


「文!」振り向くと仁が駆け寄ってくる。

「今日は終わり?」

「うん!仁は今から図書館でしょ?」

「おぅ、文は行かないのか?」

「行く!仁明日は何時から?」

「午後から、文は?」

「私も午後から、じゃ、仁のとこにお泊りしていい?」

「・・・いい。ずっとお泊りでいい。」

「ふふ、ありがとう!」

今の私は、大学二年で、仁は四年。

左の薬指には二年前にもらった婚約指輪が付いてる。


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