文の幸福

「うふふふふふふ。私からのクリスマスプレゼント。はい!」

とオレにパンフレットを差し出す文。

「ここね、海沿いで寒いんだけど、コテージの中は暖炉もあって温かいんだ、
材料は持ち込みだけど、キッチンもついてるし、一緒に行かない?」


「え?ここ?文が予約したの?マジで?」

「うん、バイト何度か入ったでしょ?でも、仁いつもだしてくるし、そのままお金のこってたんだ。全部これに使っちゃった。仁、嫌だった?」


「嫌、う、嬉しいよ?でもここって泊りなんじゃないの?ご両親は?」

「ん?大丈夫。昨日からお父さんの実家の村に帰ってる、年明けに戻るって。だからそこは大丈夫。仁は同じ枕じゃないと寝れない?」


「なんで、枕。ってかもちろん大丈夫。じゃ、ちょっとまってて、準備してくる。」

「うん!」

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