文の幸福

準備をしながら親父に電話する、

「どうした!珍しいなお前から連絡くるなんて」

「ああ、急でわりーんだけど、車一台貸して欲しいんだけど。」

「どこいくんだ?」

「ちょっと遠出の海。」

「じゃ、四駆がいいな。キャデラック使いなさい。今、家にあるから、気を付けてな。」

「おぅ!助かる、ありがとう。」

バイクで、実家までいき、車をとる。

相変わらず親父の車のセンスはいい。

役人のオヤジらしからぬ車だ。

キャデラックの四駆。ピカピカの黒塗りのフルスモークだ。

メッキホイルがでっかくて、タイヤも艶々だ。

なんでこの車は捕まらないんだろうと思うけど、権力の特権か?

オレは大丈夫なのか?

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