文の幸福
返却ボックスから視線を上げて、動物コーナーを見ると根暗子がいない、帰ったのか!?

と何故か焦りながら館内を見渡すと、カウンター近くのおすすめ書籍コーナーにいた、

チャーンスと思ったオレは返却ボックスにあったおすすめ書籍を持って近づいて声をかけた

「よかったら、コレもおすすめですよ。」

根暗子はゆっくりと顔をあげて視線をあわせてきた。

驚いた!顔が小さく、目が大きい。
遠目でみたときは、たらこ唇か?と思っていたが、白すぎる肌に血色のいい唇だから分厚くみえたが、この距離でみると程よいぷっくり具合だ。

< 41 / 225 >

この作品をシェア

pagetop