文の幸福
”悪い!”と言われなくて思わず、ルンルンで返事してしまった。
「はい!ありがとうございます!」
「・・・」
正直、家に誘いたかったが、なんやかんや言っても相手は高校生だ!
昨日知り合ったような関係だ!
自分の理性に訴えながらロビーに入ってエレベーターにのる。
それにしても、基本、オラオラで言葉足らずと言われるおれだ。
文ちゃん相手だと調子が狂う。
オレのテンション高めだ。
こんなんなるのいつ以来かな?なんて考えながら玄関から折り畳みじゃない傘をもって再びロビーを目指す。