文の幸福
機動隊?・・・微妙・・・。
「彼氏とか?」
「違いますよ。どちらかと言うと師匠の一人です」
「師匠?機動隊?」
よくわからないが、ヤクザでも彼氏でもないらしい。
空がピカッと激しく光と時差のある音が地面から響いてきた。近くに落ちた。
「文ちゃん、傘あるけど、雷近くに落ちたみたいだし、少し雨が落ち着くまでうちで休んだら?」
「・・・確かに、確率的に統計的にみても今ですよね。私的にも今日はキテルので、甘えていいですか?」
「???もちろん?、とりあえず、危ないから早く入ろうか。」
微妙な返事のずれを感じつつも、文ちゃんを家に誘導する。
{彼女は根暗子、ただの雨宿り、彼女は根暗子、ただの雨宿り・・}
念仏のように言いきかせるように頭の中で唱える。