文の幸福
「ふーん、大変だね、親お金くれないの?」
「月三千くれるけど、出稽古のバス代で半分なくなるし、欲しい曲手に入れたら足りないよぉ」
「三千!少なすぎない?え?あんたんちって貧乏だっけ?」
「?小遣いくれるから、貧乏とは違うとは思うけど、静香のとこに比べたら、どこも極貧に見えるかもしれないね。」
「嫌・・・比べなくても、少ないと思うわ。高校生の平均調べて交渉したら?」
「だって、知ってるでしょう?私の携帯、ラインと通話、メールはできるけどそれ以外使えないようになってるんだよ!子供スマホよりも何も調べられない。」
「図書館で調べなさよ、いつも行ってんでしょ?」
「図書館!そうだ!忘れてた。」
「相変わらず賢いんだかバカなんだか。」
「バカのほうでよろしくお願いいしまする」
どっちの家の方が窮屈かと競いながら、ショップへ向かう。