文の幸福
「全然いいいよ。 よれより、文、進路決まった?」
「うん、なんとなく。福祉系と言うか事業と言うか。」
「いいんじゃない?事業って経済学部に行くの?」
「うん、でも語学も勉強したいから、イギリスの大学の経済学部にしようかな?」
「・・・イギリスってどうせ、文の音楽の好みでしょ?」
「・・・何故ばれた!」
「文を生んだのは母である私、そして、文を抑え込んで育てたのがこの素敵なダーリン。
文の悪巧みの一つ、わからないわけがない。」
「ぉホン!”旦那”と普通に言ってくれ。」
「文、あなた、語学留学といっても、結局辞書をまる暗記するのもあっと言う間でしょ?
やる気があれば、一か月で、何か国語を話せはしなくても、読み書きぐらいはできるでしょ?
イギリスってパンがクソまずいらしいし、かなりお金もかかる。
治安も日本以上にいいところなんて、ないのよ?
文ならどこでも行けそうだけど・・・結局はお金かかるし。。」