文の幸福
「お父さんも心配だよ。お父さんの本望は近場の大学に行って、由緒正しい青少年のお婿さんをもらって欲しい。
嫌、お嫁にはいかなくていい。
オホン!話がそれてしまったけれど、どうしてもイギリスに行きたいなら応援する。学費もローン組めるし・・・」
「あー!!!だから文高卒検定なんて受けたのね!
何?早めに学校やめていくつもり?」
「ううん、高卒検定受けた時はそんな計画もよぎったけど、行くとしたら来年。」
「はー、よかった。来月、車買う予定だから、焦ったわ。
ところでやっぱり行くの?」
「・・・パンがまずいのは知らなかった・・・。
厳しいな・・・いかない。近場にする。」
「そうよ!そうしなさい!文なら、T大でも楽勝でしょ?国立だから学費安いし!」
「わかった、そうする。お父さん近場で結婚するならいいの?」
「!!!!予定でもあるのか?法律でも18まではダメだぞ!」
「ダーリン、女は16からできるのよ?
それにしても、いきなりイギリスなんてびっくりさせないでよね!」
「違うし、バイトの了解が欲しかっただけだし、進路はそっちが聞いてきたんだし!」
「そっか、あはは!」
「結婚はまだ許さんぞ!」