文の幸福

絵にかいたような仲のいい両親。

いつも子供達優先に考えてくれる。

しかし的外れな注文つけてくる、たとえば、
レスリングやりたいと言えば、柔道にしなさい!とか、
フルートがしたいと言えばピアノにしなさい!とか、
あと一番凄かったのが、私が華にナイフで襲われた時は警察署で“やられる前に殺してしまえ!”と私とみどりに大声で諭していた。

あの時は両親が逮捕されるのではないかとひやひやした。

結局、警察官にこれ以上騒ぐなら、児童相談所に連絡をすると言われ、両親はおとなしくなったが、後から聞くと「リノとヒロがいなかったら最後まで戦った」と言っていた。

兄弟がいなければ、私は今頃、児童施設だ。。

素敵な両親は私たち兄弟が全員が家をでたら、文お婆ちゃんがいた、故郷に帰って余生を過ごすらしい。

だからこの家も売っぱらって、田舎で豪遊するとか。

私の家族、姉、弟も含め、こいつらの行動も考えも読めない。トリッキー家族。

愛情たっぷりなのはわかるので、不安はないが、常に恐怖が付きまとう家族だ。


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