彼、
雨で目が覚めた彼は、
そのまま雨を浴び続けていた。
「『ショーシャンクの空に』です。」
と彼は言っていた。
それを知らなかったが、彼がふざけているのは分かった。
「あ、貴方方も濡れているじゃないですか。
風邪をひきますよ。」
そう言うと彼は近くの草で雨をしのげる屋根を作り、野うさぎを濡れないようにした。
「これも人間のエゴですかね。」
彼はとても悲しそうだった。
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