愛され女子になりたくて
この間から感じていたけど、時々、青山さんに見られているような気がする。
もちろん、営業に出ている時はないけど、内勤している時は、何度かこっちを気にするような視線を感じるのだ。
私、何か気に触る事でもしたかな?
私のデスクにポンっと、お菓子が置かれた。
振り向くと、中野さん。
「いい子にしてるハナに、お土産だ。お前この菓子好きだろ?」
「はい。私が貰って良いんですか?」
「出張土産だから、ちゃんと二課の分はあるから大丈夫だ。弟子のハナには特別な」
そう言って、頭をポンポンする。
「ありがとうございます!」
「おっと、怖い上司に睨まれてるから、退散するよ」
鼻歌交じりに、二課のシマに帰って行った。
「嬉しそうだね」
「えっ?」
青山さんが苦笑いで、見ていた。
「・・・済みません」
「いや、別に・・・」
ホント、私何かしたのだろうか?
青山さんが、何となくよそよそしかった。
仕事は普通に接してくれるけど、それ以外では・・・。
どうしたらいいんだろう。
このままずっと、こんな感じは嫌だな・・・。