愛され女子になりたくて
side 青山
エレベーターを待つのももどかしく、駆け足で階段を登って総務に行くと、萌香ちゃんが桜葉部長や社長秘書の月野(つきの)さん、安井に囲まれていた。
「萌香ちゃん、結婚するってホント?」
いつもなら都築さんって言ってたのに、頭の中がそのまま言葉になった。
「青山さん・・・」
息を切らせて、無理矢理輪に入る。
「相手は俺だが、今日は内勤なのか?青山」
「え?桜葉部長と?いつの間に・・・」
「残念だったわね、青山くん。モカちゃんと裕一は、幼い頃からの付き合いなのよ」
月野さんにドS女王バリにバッサリと、一刀両断にされる。
安井が俺を、グイグイと押しやる。
「と、言うことなんで、青山さんは営業にお出かけくださいね。カナが焦ってますよ」
振り向くと、ゼイゼイと息を切らせた佐藤さんが、俺のビジネスバッグを持って追いかけて来てた。
「青山さん、アポ先、間に合わなくなりますよ!急いで下さい。あっ、萌香ちゃんおめでとうお祝いはまた、ゆっくりね!ちょっと、青山さん!早く!!」
有無を言わさず、エレベーターに押し込む。
「必要そうな物は一通り、この中に入れて有ります。ショックなのはわかりますが、お仕事です!しっかりして下さい!」
この時、俺は初めて佐藤さんを、まともに見た気がした。
いつも大人しく、控えめで。
でも、キッチリ仕事はやり遂げる。
そして丁寧で正確。
何より、俺のペースに合わせて、的確なサポートをしてくれる。
正しく、目から鱗を体験した。
エレベーターが一階に着くと、両手で顔を叩いて気合を入れた。
佐藤さんからビジネスバッグを受け取ると、
「ゴメン、ありがとう。行ってくる!」
と言って、駆け出した。
「はい!」
佐藤さんの元気の良い返事が、背中を押してくれる。
「萌香ちゃん、結婚するってホント?」
いつもなら都築さんって言ってたのに、頭の中がそのまま言葉になった。
「青山さん・・・」
息を切らせて、無理矢理輪に入る。
「相手は俺だが、今日は内勤なのか?青山」
「え?桜葉部長と?いつの間に・・・」
「残念だったわね、青山くん。モカちゃんと裕一は、幼い頃からの付き合いなのよ」
月野さんにドS女王バリにバッサリと、一刀両断にされる。
安井が俺を、グイグイと押しやる。
「と、言うことなんで、青山さんは営業にお出かけくださいね。カナが焦ってますよ」
振り向くと、ゼイゼイと息を切らせた佐藤さんが、俺のビジネスバッグを持って追いかけて来てた。
「青山さん、アポ先、間に合わなくなりますよ!急いで下さい。あっ、萌香ちゃんおめでとうお祝いはまた、ゆっくりね!ちょっと、青山さん!早く!!」
有無を言わさず、エレベーターに押し込む。
「必要そうな物は一通り、この中に入れて有ります。ショックなのはわかりますが、お仕事です!しっかりして下さい!」
この時、俺は初めて佐藤さんを、まともに見た気がした。
いつも大人しく、控えめで。
でも、キッチリ仕事はやり遂げる。
そして丁寧で正確。
何より、俺のペースに合わせて、的確なサポートをしてくれる。
正しく、目から鱗を体験した。
エレベーターが一階に着くと、両手で顔を叩いて気合を入れた。
佐藤さんからビジネスバッグを受け取ると、
「ゴメン、ありがとう。行ってくる!」
と言って、駆け出した。
「はい!」
佐藤さんの元気の良い返事が、背中を押してくれる。