愛され女子になりたくて

土曜の午前中に、ウチの実家へ健吾さんと帰った。

お姉ちゃんに続き、私までも嫁に行くと父は肩を落としていたが、反対もしなかった。
母はイケメンの息子が二人も出来たって、大喜びだった。
健吾さんと携帯写真を撮って、パート仲間に自慢するって息巻いてた。
先に挨拶に来ていた東海林部長も撮ったらしい。
本当に、パワフルなおばちゃんだ。

お昼を両親と食べた後、その足で健吾さんの実家がある福岡に行き、御両親に凄く歓迎された。
特にお義母さんからは、孫の催促もされた。
お義姉さんの所は孫はまだなので、早く見たいのだそう。
ウチの母と、気が合いそう。
お義父さんは、物静かな方でこれまた父と気が合いそう。

夕飯をご馳走になり、21時を回る頃にやっとホテルに落ち着いた。
物理的な距離と、精神的な疲れもあり2人して泥の様に眠ってしまい、翌朝はゆっくりしようと昼の新幹線で帰ってきた。

銀座にあるジュエリーショップで、婚約指輪と結婚指輪を買って、姉と東海林部長に合流した。

なごみのお座敷で婚姻届を書き、姉と部長に証人欄を埋めてもらう。
部長のお兄さん夫婦も揃って、お祝いの乾杯をした。

アルコールも手伝って、結局のところ・・・独身最後の夜も寝てしまった。



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