カギ
黒いドア
溶けかけの雪

少し青い学生服

7時丁度の時計

酷い寝癖

何も変わらない風景

中学の入学式

少しの緊張

見逃した星座占い

何にもいつもと変わりはしない。
寝癖をなおして、顔洗って、歯を磨いて準備をして少し青い学生服を着て鏡を見る。


少しワクワクした。


そして朝食を食べに三階から二階へと降りる。







ばあちゃん

じいちゃん


既にテーブルでご飯を食べている。

『おはよう』


といつも通りに声を飛ばす俺。

誰一人返す事もせず視線すら合わせてくれない。

まぁいいか。
と思いながら席につくと、僕の朝食は作られていなかった。
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