カギ
『俺のご飯は?』


と、聞いてみても視線も反応も何もない。



なんだこれ



何?何?



俺何かしたっけ?



目覚ましテレビの音と外のざわめきだけが僕に反応する。
何かを探す僕。


違う所の間違い探し


朝食がない事


目を合わせない事


声が聞けない事




何より目がいつもと違う事



たまらなくなった僕は部屋を出る。
自分の何かを考える。
その何かが知りたくて知りたくて。
入学式?


どーでもいい。


今一番したい事は

その何かを探す事。


時計は僕に気をつかうこともなく、8時になる。


とりあえず何かを探すのは置いておく。


父の弟に入学式の祝いに買ってもらったVANSの靴を履いて学校へと向かう。
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