溢れるほどのすきをあげる。
〝谷家くんが、好き。〟


その事実に気がついてから数日。私は谷家くんをよく目で追うようになっていた。


前までなら、すこし目あったかな。


それで、目が合ったら少しニコって笑ってくれたかな…


最近、こんなことばっかり考えてる。


こんなこと考えたって、どうなるわけでもないのに。


そのせいで授業にも集中出来ないし!


谷家くんのバカー!!


気づいて、谷家くん。こっちみて…


なんて、心の中で思ってくれるけど、本人には通じることも無く、虚しくも放課後になった。
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