無敵の総長は地味子ちゃんに甘すぎる
「いやー、桜蕾人気すごいわ。ここまできたらゲイノウジン扱い」
「心がポキっていきそう....」
「あー.....ね。ってか、こんなんじゃ落ち着いてお昼も食べらんない....!」
そう、いまはお昼休み。
いつもなら教室でゆったりと過ごしているけど、今日はそうはいかない。
「うーん。じゃ、裏庭にでもいく?」
「そうだね。あそこ人通り少ないし」
ランチトートを持ち、そーっと教室を抜け出す。
裏庭に向かう途中も視線は感じたけれど、なんだか慣れてしまって、もうそこまで気にならない。
案の定、裏庭は貸し切り状態だった。